飲食店を開業する準備を進める中で、意外と落とし穴になるのが建物全体の電気容量。
一般的な事務所や物販店で使っていたテナントを飲食店に変える場合、契約容量がまったく足りないケースが多発します。
業務用厨房機器は消費電力が非常に大きく、スチコンやフライヤー、業務用エアコンを同時に使うと一気に容量を超過。
例えば、業務用フライヤー1台で約3000ワット、エアコンで約5000ワットの電力を消費します。
オープン初日にブレーカーが落ちて店内が暗くなり、調理がストップするようなトラブルは絶対に避けたいところ。
電気工事を進める際は、まず受変電設備や幹線を引き込めるかどうかの現地調査からスタート。
単相3線式で引き込むのか、三相200Vの動力電源を新たに契約するのかで、配線の取り回しや盤の工事規模が大きく変化します。
ビル全体の容量上限に達している場合、電柱から直接線を引き込む大きな工事が必要になり、費用が100万円以上かさむ可能性も。
また、コンセントの位置ひとつをとっても、厨房内の水がかかりにくい高さ120センチ以上に設置するなど細かな防滴対策が重要です。
水まわり近くのコンセントには漏電遮断器付きの回路を割り当て、万が一の事故を未然に防ぎます。
客席側の照明回路についても、調光器を入れて時間帯ごとに店内の雰囲気を調整できるよう分電盤側でグループ分けをしておくと便利。
昼のランチタイムは明るく清潔感のある光にし、夜のディナータイムは照度を落として落ち着いた空間を演出。
配線コードが客席から見えないよう、壁裏や床下に隠す設計も空間の美しさを保つポイントです。
事前に使用する機器の総ボルトアンペア数を算出しておき、余裕を持った配線設計を行うことが安全な営業につながります。
埼玉、東京で店舗づくりをお考えの方はぜひご相談ください。